Black Sabbathのheaven and hell。いやあ、久々のヘビメタのネタ。といっても、NWOBHMからデフレパも十分ヘビメタですね。何度もいうように、ドライヴしてる感のあるRockが大好きなんですよ。但し、真性のヘヴィメタルマニアではないのであまり濃い部分までは聞き込んでないし、ヘヴィメタルマニアの嫌がる”ヘビメタ”という呼称についても別に構わない方です。というかどちらかというとハードロックは聞くけどヘヴィメタル好きまではいかないと思ってました。なんせ根がディープパープルよりZEP派だったもので。そんな流れであんまりブラック・サバスにも関心はなかったです。サバスの頃はあまりOZZYの良さも分からなかったし。このアルバムでVoをとっているロニー・ジェイムス・ディオにしたってリッチー先生とのレインボー時代にはあまりにも仰々しく聞こえてアルバムとおして聞くのがツライとさえ思うことがありました。この頃、まわりの話題がヘビメタ一色になるにつれて逆行してPOPなものや、リジィ等のヘビメタっぽくないハードロックをチョイスしてたもんです。
とはいうものの、友人のススメで気が乗らないながらに聞かされたこのアルバムにはかなり関心した覚えがあります。この頃すでにサバスなんてロートルの域に達した燃えカスバンドだと思っていたのに、このアルバムではレインボー時代はあれでもパワーおさえてたんじゃないの?なんて思うくらいにディオ先生のVoは爆発してるは、トニー・アイオミも008ゲージとは思えないほどヘヴィな音が出てるし。しかも、これまでのサバスでは見られないほど弾きまくっていてアレレこんなギタリストだったの?と思いなおしたもんです。
1曲目の「Neon Knights」はいかにもヘビメタアルバムのトップチューンらしい、スピード感あふれる曲で出だしから全員100%のノリ具合で、続く「Children of the Sea」もスローヘヴィでサバスのイメージにピッタリな重さを聞かせてくれます。しかししかし、アッシがこのアルバムを推すのは何はなくとも「Die Young」。静かなシンセからエコーを聞かせたゆったりしたチョーキングが響いていきなりその後に大疾走なハードチューンになります。しかも、見た目に似合わずにホントにクドイくらい弾きまくってます、アイオミ先生。しかもしかも、ギーザー・バトラーのベースがまた白眉。おっさん(失礼)こんなベース弾けたんか?と思うくらいにスローパートもハードパートもビンビンです。特にラストのサビなんてドライヴドライヴブンブンにドライヴィン!てフレーズを弾いちゃってる!。なんでしょう、このパワー。おっさんパワー大開花。老兵死なず。コワイくらいのパワーです。若造(当時)タジタジ。
だってこの面構えですよ、この時代にして。ギーザー先生なんてアメリカンロックの重鎮に居そうな人の良いオッサンにしか見えません。こんな感じなのに、あのドライヴィンベース!。やられましたよ、ホントに。しっかり重くてノリノリで速いというヘヴィメタルという文字列を体現しているようなそんなアルバムです。しかし、そんな組み合わせの妙とでもいうべき蜜月はやはり長くは続かなかったようですが。
あ、ここんとこPOP!ROCK!BEAT!のBEAT!が少なかったようなんで次はBEAT!で。