夫唱婦随
Pat Benatar 「In the Heat of the Night」
ハスキーボイスにパンチのあるノドを聴かせる、ってワリと本物系女性ヴォーカリストに多いパターンなんですが、この人もその一人、
パット・ベネターです。
そして、全く陰に隠れてないですがこの最初のアルバムから常にそばにいてパット・ベネターを公私ともにサポートするのが夫でありギタリストである
Neil Geraldo(ニール・ジェラルド)その人です。
パットの夫にしておくのはもったいないくらい(失礼)のイケメン・ジェラルド。ストラトやこの広告にも出ている
B.C.リッチを手にいかしたカッティングやフレーズを繰り広げてくれます。とくに、この最初の1曲目
”Heartbreaker”がパット・ベネターのパンチある声を聴いた最初の曲だと思うのですが、ディストーションの効いたギター(今ではちと古くさいけど)が控えめながらに印象が残る音でした。リフが効果的(耳に届くというか覚えやすい)なんですが、やはり印象深いのはパットのヴォーカルパートが終わって最後にギターソロが盛り上がって終わるという、往年のギターバンドパターンな形になっていたので始めて聴いた時には
”パット・ベネター”ってバンド名かよ、って思いましたよ。それほど女性ソロヴォーカルの曲というより、女性ヴォーカルの居るバンドの曲って感じ。とにかく歌も含めて非常に印象に残る1曲目でした。
(確かニール・ジェラルドって
リック”マネキン顔”スプリングフィールドもプロデュースしてたような気が...)
しかし、ここでふと気づいたのですが、80年代の曲シリーズに加えようとしてたらこのアルバムは
79年なんですねえ。古い古い。当時はイケて感じたギターも今となって古臭さを感じるのはいたしかたないですねえ。
そして、しっかりと共白髪まで良き伴侶良き協力者であり続けるのはこの業界では珍しいのではないでしょうか?。偉いぞニール。
しかし、今改めて
”Heartbreaker”を聴くと、ああ、相川七瀬ってこれ狙ったのかあって分かるなあ。