ミック・ジョーンズ繋がりで(笑)。
The Clash 「London Calling」より
いや、昨日のフォリナーと同じくここんちのギタリストもミック・ジョーンズですね(笑)。っていうか普通は
Mick Jonesと言えばこちらでしょう、というくらいですよね。
PUNK全盛時代にピストルズはインパクトあったものの、それをファンと言うPUNKSはほぼ居なくて、やはりある種カリスマという程のレベルを醸し出してたのはここの
Joe Strummerその人でした。ある意味正統派PUNKSのアイコンですから。ジョー・ストラマーな生き方というのが真性PUNKSでしょう。
しかし、リアルに活躍してたその時期に
The Clashの凄さが分からなかったアッシは同じPUNK/NEW WAVEで括られていたムーブメントのもうちょっとBEAT POP寄りなところに居たのですが、そんな場所からでも
ミック・ジョーンズとポール・シムノンのカッコ良さは際立ってましたね(ちょっとストラマー傾倒にはなれなかった)。フュージョン派やハードロックのテク派なんかから見ればギタリストとしての価値もほぼないようなものだったかもしれませんし、1ヶ月でPUNKは弾けるみたいな言い方をされた代表格でしたが、このホンモノのカッコ良さはテクニックなんかじゃなく
”存在”として際立ってました。
今聴けば、既にこの頃からワールド・ミュージックへの傾倒も取り込みもあって
ジョー・ストラマーの不器用ながらも光る才能を感じさせるのですが、その頃に琴線に触れたのは
”London Calling”ただ1曲のみでした。
”White Riot”だろうが
”Tommy Gun”だろうがそれまでは耳に入ってもピクリともしなかったのに、この”London Calling”だけはイントロの2コードだけでもう惹き付けられました。単純にカッチョイイ!!。もう、本当にKISSからANGELからAEROSMITHからJEFF BECKからSqueezeからGeorge Bensonまで(笑)、もう完璧に節操なく漁ってたこの時代についにその節操の無さもここまで来たか、という感じでありました。
しかし、アルバムを買ってみるとレコード会社の英断とも言えるPUNKバンドの2枚組は正直とおして聴くのがしんどかった記憶はあります。やはり、”London Calling”だけで良かった。
それから時は流れて今やCDが標準になって、ネットでは曲単位での販売がされて、iPod等の普及によって既にアルバムで聴く時代が主流ではなくなって曲単位に個人が取捨選択してピックアップするような時がきてしまいました。そういう意味ではThe Clashのようなアルバムを出すこと自体にメッセージを込めるようなバンドは出てこないのかもしれません。その頑固さこそが存在価値だったのに。