でも、しょうがないか..........。
Girl 「Sheer Greed」
なぜか急に書いてみたくなった哀しき元美青年の
Philip Lewis。このうら若き
Girl時代(
Phil Collenも一緒ね)から....
Torme 「Back to Babylon」
僕も大好き
Bernie Tormeと組んだ
Torme時代と.....
L.A. Guns 「L.A. Guns」
今も復帰してるらしい一番長い場所になった
L.A. Guns。
で?何がいったい哀しいのか?Philip Lewisは。
最初のGirl時代は本人達の思いに関わらず本国よりも日本でのしかもルックス人気だけが先行してしまってその音楽的な話はあまり注目されなかったと思う。なんせ音楽的には全く毛色の違う
Japanと同様な扱われ方だったし、雑誌のタマとして後継扱いされてそのまま受け入れられてしまったという感じなので音楽的な注目などあろうはずもなかった。ただ、本人達がこの扱いが本当にイヤだったかというと、さにあらずワリと喜んでいたふしもなくはない。もちろん、遊んでいても根本的には本格的なアーティストを目指そうと思い力量もあったPhil Collenとは違いこのPhilip Lewisはどこまで本気で歌おうとしていたのかはかなり怪しい(笑)。
確かにルックスはいい。しかししかしPhil Collenとは違いPhilip Lewisはかなりそれだけ、ルックスだけ。これは多分誰からも異論が出ないと思うが本当に哀しい程歌もうまくないし声も出ない。まあ、普通ならこういう論評の流れとしてルックスが良いせいでそればっかりに注目されて実力があるのに認識されない、とか言う形にいくのかもしれないけれど彼だけはそうはいきません。そう、Philip Lewisとはそのルックスゆえに伴わない実力でいながらバンドのフロントお飾り的に重宝されて呼ばれ呼ばれて流れモノとなってしまった悲哀の美青年なのである。あ、今や元がつきますが。
そんなPhilip Lewis君はGirl解散後に相棒Phil Collenは大きく羽ばたこうとしていた
Def Leppardへ加入して輝ける未来へ踏み出したのを横目に、
Gillanでそのアグレッシブさが話題になったBernie Tormeに拾われてTormeでの第一歩を踏み出すもまたもやつりあわないギターとヴォーカルといった構図を生み出してしまい、バンド自身もブームとは関係なくC級から抜け出せないまま息絶えていってしまう。しかも、Lewis君はここでさらに歌詞に対してもボキャブラリーの貧しさを露呈してしまうあり様。
”Star”という曲があって、曲中のあいの手として実際に居る(居た)スター名を語ったりするのだけれど....。(よくありますね、こういうの。例えばマドンナの”Vogue”でもマガジン・スターとしてJ・ディーンやG・ケリー等色々なスター名が出てくる)
Lewis君が出したスター名は、1人目:R・レッドフォード、2人目:N・キンスキー、3人目:B・トーメ、それだけ。あああ。
いや、Tormeというバンド自体はそんなに嫌いじゃなかったのだけれど。
そして、なぜかアメリカ西海岸へ飛んでのL.A. Guns入り。正直Lewis君をセレクトした時点でL.A. GunsがAクラスのバンドになれないのは決まったようなもの。なぜ選んだ?、
Tracii Gunsよ。
しかも、ここにまであの
”Hollywood Tease”を引っ張って来るなんて。もう、彼の一生モノソングだな。
最初のGirl解散後に引っ張られなければ今頃は普通の市民(ホストくずれぐらい)になれたものを、そのルックスゆえにこの業界に居着いてしまうが勿論実力どおりで第一線にはあがれずに適度に売れて適度にコケて、わりと業界の荒波の余波くらいに翻弄されてきた哀しいオトコ。それこそがPhilip Lewisの姿でしょう。
しかし、そのなんというかバカさ加減が今となっては愛すべきところなのかもしれないです。ここまで来たんだ、頑張れPhilip Lewis。
あ、近影はこれ。