”このバンドで1曲セレクトしなさい”
と言われたら一体どうすれば良いか?。
というような事をたまに
iPodとかを聞きながら考えることがある。まあ、そんなことをボーッと考えるなんて余程暇人なんだろう、と思う人もいるかもしれないが結構絶えずそういう端から見ればどうでもいいようなことを掘り下げて考えたり、他人がどうでもいいようなことをイチイチ気にしたりチェックしたりというような事が好きなようなのである。好き、というか殆ど癖みたいなものだろうか。いや、実際こうやって文字にしてみると余計に馬鹿らしく思えるな、我ながら(笑)。
ということで最初に書いたように
Led Zeppelinで
”このバンドで1曲セレクトしなさい”という命題に対して考えてみる。
いくら、ミーハーな僕であってもさすがに安直に
”Stairway To Heaven”や
”Whole Lotta Love”なんかはセレクト出来ない。こう見えてもRockファンたる自負は多少なりとも持ってるつもりだ。ただ、根っからのミーハー根性がそんなプライドを打ち砕くことはままあることなのだけれど......(笑)。
かといって、自ら好きでもない隠れた曲をわざわざセレクトするのは通である見栄をはるみたいでそれもナシである。
実際に大好きなのは
”Achilles Last Stand”(これはもう出だしのアルペジオからしてもう震えがくる...未だに)なのだけれど、大作過ぎて”このバンドで1曲セレクトしなさい”という命題には重すぎるような気がする。
もちろん、
Jimmy Pageは3大ギタリストでは
Jeff Beck大先生の次(って真ん中だけれど)に好きだし、総合的に見ても結構好きな部類のギタリスト(コンポーザー?)だ。決して巧くはないけど、あのヘタウマ感もいいし、何しろ良い曲を書き素晴らしいバンドを持続させて数々の名アルバムを残した(この点では大先生も及ばない)のだから。それに、僕自身はワリと突出したギタリストよりもバンドアンサンブルの中で気の利いたギターを弾くギタリストが好きな傾向がある。これ見よがしのソロギタリストは大先生を除いてほぼ苦手なのだ。
そんなJimmy PageのLed Zeppelinでのセレクト....。これは非常に難しい。しかも、気分や時期によっても相当変わってきそうでもあるし.....。
といいつつ、Biturbo93的Led Zeppelin
”このバンドで1曲セレクトしなさい”は、よく考えた結果彼等の特徴が1曲の中に集約されている
”The Lemon Song”をあげようと思う。出だしのスローなリフと、そこにのっかる
Robert Plantの非常にPlantらしい歌声(しかも声が若々しい!)。そして、途中から急にアップテンポに意向しての
John Bonhamの騒がしくもノリのいいビートと決してテクはないのにインプレ感たっぷりに曲に合致して暴れ回るギター。で、スローなリフに戻る。そこに出てくる多彩な
John Paul JonesのベースフレーズとトリッキーなJimmy Pageのギターから最終的にまたアップテンポへ、と6分あまりの中での多様な世界は実にLed Zeppelin的で各パートが個性あふれる彼等にしか出来ない曲である。
多くの人がこういったセレクトでは
”Kashmir”をあげるかもしれないが、この多様性ある曲の世界を2枚目(Led Zeppelin II)という若い段階で作り上げた事に対しても敬意を表しての
”The Lemon Song”というセレクトとしよう。