George Bensonが完全にギタリストだった頃......
George Benson 「Giblet Gravy」
昨日勝手に大掃除で
George Bensonを聴いてたら、古いのやらなんやら色々聴きたくなって、いつものタワー詣で(本当に優良顧客だ)のついでに何枚か入れてきた。
その中でもこれはその出自に近いJazzの面子と一緒に演ったスタンダード(と言っていいのかな?)のカヴァーアルバムで、聴いたことのある曲達があのギター・トーンで彩られている。
Herbie Hancock、Eric Gale、Billy Cobham、Ron Carter等々の実力共演者達がバックを努めているのも豪華絢爛。
しかし、Jazz畑にはあまり僕自身詳しくないのだけれどその少ないボキャブラリーの中でもこのギターは凄く素敵だ。わりとギター中心のJazzっぽいモノってギターの速いパッセージで弾きすぎる部分が苦手なのだけれど、さすがGeorge Bensonは完璧にツボを押さえた甘い甘い音で心に響いてくる。この人の場合、ギターが歌うというよりはギターの音そのものがポロポロと自らこぼれ出てくるようなそんな感じ(うまく伝えきれないが)がする。生き物というか音がすごく自由に聞こえるというか....。ああ、誰かもっとうまい表現が出来る言葉を僕に恵んでくれ。
なんていうか、フレーズが素晴らしいというより単音単音が素晴らしい感じ。ああ、音楽の神はそのタッチにこそ宿るのだ。
これはバーボンやブランデーを口にしたくなるし、その酒をさらに酔わせてくれるそんな上質のギターに聞こえる。ああ、その上歌が上手かったばっかりに.....。
しかし、音も甘けりゃこのジャケットの尊顔も相当甘いなあ。