保つか?保ってくれるのか?
Motorhead 「Another Perfect Day」
いやあ、今日はACアダプタを出先に忘れてバッテリだけでこれを書いてるので、慌てて慌てて(笑)。ああ、最後まで保ってくれるのか.....。
ということで、
Thin Lizzy、Wild Hosesと NWOBHMもくぐり抜けたロボこと
Brian Robertsonがなんとたどり着いてしまったのは
"Fast" Eddie Clarkの抜けた後がまの座。ええ!
Motorehead!?。これはロボファンもレミーファンもみんなビックリの組み合わせだったでしょう。だって、ワリと軟派なロボが極硬派なMotorheadとはどう見ても似合わないに決まっている。
ほらね、ロボだけ浮きまくっちゃっているもの、可哀想に。
まあ、見た目も音も今までのマニアからも酷評されたロボの参加はその声に応えるようにこのアルバム1枚で終わってしまった訳なのである。
ご存知Thin Lizzyではツイン・ギターのソロ役として、ブルージィ&R&Rなギターを聴かせて、
Jimmy Bainと結成したWild Hosesでは、Thin Lizzyよりもさらにギターを中心にあのエコーのきいたミッドレンジな音を存分に聴かせてくれたロボからは全く疾走Motorheadのイメージは浮かんでこないが、ことギタリストに関して言えば決して先代"Fast" Eddie Clarkだって疾走ギタリストではなかったし、どちらかと言えばブルージィ&R&Rなギタリストに属してしまうくらいなもの。それに、速いパッセージはロボの方が得意なんじゃないかくらいなノリギタリストだったはず。じゃあ、ロボもレミーの横へ行けばエディみたいになれるか、と思うとちょっとあり得ない。で、結果はというと、ライブ風味のトップナンバー
”Back At The Funny Farm”から、バキバキ”レミー”ベースが疾走するところに入るロボのギターは、「おお、エコーびんびんのロボサウンド」(笑)。うーん、今までのMotorheadイメージを思い切り壊してくれてナイス。
でも、超疾走ナンバーこそないものの、このアルバムは実は僕は結構好きである。Wild Hosesも良かったけれど、もうちょっとハード寄りのロボを聴きたかったので、そういう意味でこのサウンドは願ったり叶ったりというところ。しかも、Motorheadファンからすれば物足りなくてもミドルテンポのナンバーはなかなか佳作ぞろいで、安心して1枚を聴き終えることができるという結構な好感触アルバムと僕自身は思っている。
ああ、ロボにはもうちょっといい歌い手と巡り会ってバンドを組んでいいアルバムを残して欲しかったなあ。
でも、真面目にこのアルバムは悪かないよ。
おお、バッテリーが保った(笑)。