太いのだけれど.....
Philip Sayce 「Silver Wheel Of Stars」
Tormeにはこの太さはなかったけれど、ヘヴィなブルーズというよりはこの人の場合は完璧なRockだと思う。しかも、ハードロック(いや、アコースティックな曲も入っているけれど、ブルーズっぽくはなくただのバラード)。もう、ブンブンのハードロック。
Stevie Ray Vaughanや
Rory Gallagher、遠くは
Jimi Hendrixの頃からブルーズの洗礼を受けた(とかよく書かれているような)ストラト使いが世に出て来るのだけれど、申し訳ないけれど基本ストラト使いというだけであまり関心を抱かなくなる偏見者なので、この
Philip Sayceも殆ど登場に対して気にしてなかったのだけれど、試聴して1曲目がなかなかドライヴィンで小気味良かったので買って全面的に聞いて見た感想は....。
こういったソロでギター弾いて歌ってという人はリスナーとしても非常に受けとめ方が難しいし、演ってる方も器用なだけに色々な欲が出て大味になってしまうことが多い。しかも、このルックス。ううむ、困った。
確かに1曲目の
”Gimme Some More”はヘヴィでドライヴィンでカッコイイ。完全に1曲目仕様のナンバー。しかも、ストラトでの極太サウンド。ブルージィ過ぎずにとっつきやすいキャッチーさも散りばめられてる。しかし、その繰り返し(バラードはあるにせよ)がちょっとつらくも感じる。うまくは書けないが、リスナーの温度を上げる前にPhilip Sayce自身がヒートしてしまっててちょっと追いつけない温度差になってしまうという感じでわかるだろうか?。いや、確かに悪くはないし、このテの音が絶対的に好きなヒトは居ると思う。ちょっと僕的にはアルバム1枚聴き続けるのはつらい感じがしてしまうというところ。但し、ピックアップして聴きたい曲があるのも事実。非常に立ち位置が難しい存在だと思う。彼は。
あと、ルックスもなあ.....。