評論には主観がないと......
レコード・コレクターズ 「2007年 06月号」
昔は常に
Player誌とか他にも買って読んでたけれど、今では殆ど毎号買う音楽系雑誌はレココレくらいかな?。あ、読みたいものがある時は他誌ももちろん買うけれど。
その中でも
ピーター・バラカンの音楽体験はかなり好きな読み物で、今月は
ロッド(Rod Stewart)について書いてた。ロッドと言えばもちろん我が
Jeff Beck大先生のJeff Beck Groupの最初の歌唄いで、ブロンドがお好きなロック・ヴォーカリストというより大衆歌手的な雰囲気がプンプンするミュージシャンだ。ここらへんは
ミック(Mick Jagger)の生涯ロケンローラーという印象とは大分違うのではないだろうか。
で、ロッドというと僕自身が一番印象深いヒット曲というのがこのアルバムの
”You're in My Heart (The Final Acclaim)”。
Rod Stewart 「Foot Loose & Fancy Free」
レココレの中でバラカン氏が書いている印象でとても同意したくなるのは、Rod StewartというのはRockヴォーカリストとしては2流の印象だけれど、バラードでは結構聴かせる....というくだり。実に僕の印象もそのとおり。それに加えるとロックバンドのフロントとして歌ってるよりも、Rockではないチャートソング(
”Do Ya Think I'm Sexy”のような)やバラードの方が全くもってしっくりくるのだ。無理矢理例えて言えばタイガースのジュリーよりソロのジュリーの方がよっぽど
”らしい”というようなものだろうか。むむ、やはり例えに無理があったか(笑)。
そんなロッドの曲では上記のような印象からソロ時のアルバムの方が頭に刻まれているのだけれど名盤のほまれも高い
「Foot Loose & Fancy Free」の中の大ヒット曲である
”You're in My Heart (The Final Acclaim)”なんかこそはロッドの真骨頂ではないだろうか?。特にそのアコースティックなバッキングの上でハスキーボイスがその声を押し付ける事無く淡々と歌い上げるというシチュエーションではこの人の上をいく人はなかなか見つからない。そう、Rockヴォーカリストではともすると欠点になりかねない
”くどさ”がない部分がこういう歌やポップソングでは非常に耳障りがいいのだ。この曲は正直に大好きだ。
ああ、ロッドの歌をもっと聴きたくなってきた(最近のカヴァーアルバムは除いてね)。