Motorhead "Iron Fist"
真性ヘヴィメタルマニアではない、と言いつつもこの頃のシーンはAOR〜NW/PUNK〜NWOBHMから派生したヘヴィメタルが席巻してたので、はまるはまらないは別にしてひととおりのヘヴィロックは聴いてたと思います。ツバキハウスも行ってたし。だって、民放でMTVだけではなく、ヘヴィメタ専門MTVとかやってましたからね。MCはあの
Twisted Sister(Bassの人コワイ)のディー・スナイダーで。ハチャメチャなMCでしたけど(笑)。ただし、そんな中でもわりとロックンロールの匂い、パンキッシュな匂いがするものが好みでしたね。そんな、PUNKキッズやR&Rマニアという門外漢からもなぜかウケが良かったのが
Motorhead。あれはなんなんでしょうね?。同じヘヴィロックでも音楽通と言う人達に結構白い目(ロッキング・オン派に多いのかな?)で見られることが多いのに、Motorheadと
AC/DCはわりと許されてしまうという。
その
Motorhead。前回書いた
ACCEPTと同じ年で、NWOBHMや後のLAメタルと呼ばれる新興勢力に負けじと
OZZYやこのMotorheadやサバスといったベテラン組もさらなるパワーアップでアルバムを出してくることが多かったのですが、この
"Iron Fist"もかなりの強烈節。特にタイトル曲。とにかくとにかく疾走感。後から生まれたスラッシュやデスといったものから見ればカワイイものかもしれないけど、この年はほんとにこういった疾走感ナンバーの当たり年です。多分、そういった後進に影響与えてるとは思うのだけれど。ACCEPTの
Fast As A Sharkはドイツっぽくギターもわりとしっかりとしてるのに大して、「Iron Fist」はラフ、ラフ、ラフ。
レミーの歌も、
フィル”アニマル”のドラムも、
”ファスト”エディ(結構好きなギタリストだ)のギターも何から何までラフ。しかし、だからこその荒々しい疾走感が響く響く。うーん、なんか非常にスッキリする感じで、聴いててノッてて気持ちいい部分があるのです。エディのギターも基本的にはR&Rですからね。ZEP系の。大したソロ弾かないところがまた良い。速弾きをひけらかすだけがヘヴィではない、ってのがこの人と
アンガス・ヤングが証明してくれます。しかし、ベースのビタビタ音ももの凄いし、へたにツーバスとかにしないところも疾走感に拍車をかけてますよ。とにかく、ゴッツイ程の固まり感がスリーピースとしてある!。まぎれもなくある!。驚きや感心はしてもそんなにヘヴィメタルの楽曲にイレ込むことはないアッシですがこの曲には文句無しにリスペクト。こんな感じは大好きです。スカっとするものね。
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