David Coverdaleはブルージィな雰囲気で好きですねん。
(雰囲気だけね)
WHITESNAKE 「WHITESNAKE 」
どうですかね?
デイヴィッド・カヴァーデイルは。
わりと、ブルージィな感覚でパープルみたいなハードロックという形ではなく結構拍子抜けした人もいたみたいですが、そういう味付けが好きだった人も多くて初期からの6人時代のファンも結構いるのですよ。特に
バーニー・マースデン(Bernie Marsden)、
ミッキー・ムーディ(Mickey Moody)のツインが好きな人が多いですね。バーニーと言えば
マイケル・シェンカーの前にちょこっと
UFOにいましたな。ああいうガタイの良い方は往々にしてその太い指でブンブンヴィヴラートをかけるイメージがありますが、このバーニーも全く持ってそのとおり。
しかし、折からのヘヴィメタル流行りに感化されたのか同じメンバーでの限界を感じたのか、自らの若返り(金髪にしちゃって)も含めてイッキにハードロック(というよりはギターで殆どヘヴィメタル!!)前線へと躍り出たのがこのアルバムです。その名も「
WHITESNAKE 」。おお、なんと自信に満ちあふれたタイトルではありませんか。
しかししかし、このアルバムに関しては殆ど
ジョン・サイクス(John Sykes)の曲で構成されています。ジョン・サイクスはここまでヘヴィ・メタル界の成り上がりのように、
TYGERS OF PAN TANG、THIN LIZZYと渡り歩きついにここまで登り詰めました(ま、ココが結局頂点だったワケですが)。でも実はこの前の「
Slide It In」からギターからでは参加してたんですよね(USA版だけだったですかな)。
色々なトラブルが重なっちゃったからなのか、自分より目立つやつがいるのが許せないのか結局サイクス君も殆ど活動せずにクビになっちゃったワケですが、それは惜しい限りですね。どう見たってデイヴィッド・カヴァーデイルの横に
ニール・マーレイとジョン・サイクスでの3人の長身・長髪フロントの方がギター2人にベースのフロントよりも収まりがいいしカッコ良かったのに。何をトチ狂ってしまったんでしょうか?。
このアルバムで思う存分ハードな曲を書いてるサイクス君はTHIN LIZZYファン(アッシもね)やバーニー在籍時のホワイトスネイクファンにはまるで鬼っ子のように言われてますが、そんなにケナすものではありません。そりゃあ、
ゲイリー・ムーアを薄めたようなオリジナリティに欠けるギターではありますが、それをこなせる程のテクはありますし、何しろフロントマンとしての華があります。以前、
THIN LIZZYを観に行った時のカッコ良さったらそりゃあもうすこぶるつきでした。アルバムを聴くだけなら味があるほうが良いですが、ライブを観に行くっていうとやはり視覚要素もかなり大事です。そういう意味でもアッシはサイクス君在籍時のリジィも嫌いじゃないですし、このアルバムだって結構好きです(ただ、その後のサイクス君の活動はリジィを名乗ったりとワリとあざとい部分が目立ちますけれど)。ぜひとも、このラインナップで見たかったバンドの一つですねえ。残念。
悲しいかな今となってはプロモでさえもこのメンツは見れませんのですね。
(プロモ時は既にツインギター(この人達には興味ない)になってしまってますんで)