やはり、”(Waiting For A) Girl Like You”に尽きます。
Foreigner 「4」
雨の
お台場スーパーロック。ヘヴィメタル満載の野外フェス(しかも、オールナイト)になぜか混じっていた
フォリナー。言うまでもなくメンバー全員が歴戦の強者揃いの6人組でしたが、途中から4人組になり、その意味もあってこの4枚目は「4」というタイトルになったとか。
今ではオールナイトの野外フェスなんて殆どありえないのですが、この頃はまだおおらかだったのかな?。
その頃は船の博物館くらいしかなく、夜になると無料駐車場に車が止まってイチャイチャし放題の無法地帯だったお台場ですが、今やプレイスポットにまでなり月日の経過が信じられません。
そんなお台場でなぜか急遽やることになったスーパーロック。しかも、この当時の一番の集客はヘヴィメタルということで、ほぼヘヴィメタルなフェスだったんですが、本当になぜかフォリナーが混ざってたんですね。しかも、他に出たのが
ディオ、ラフカット、ママズボーイズ(あと誰かいたっけな?)という今考えれば非常に微妙な組み合わせ。案の定、雨が振ってたこともあり人はこのテのフェスにしては非常に少ない方だったですね。しかし、夜明け近くに雨もやんでキレイな朝焼けもあってちょっと印象的なフェスでした。
そこへポツンと出てきたフォリナーは既にバラードヒットバンドとして認知された後だったので、その感動をあおるためか大人数のコーラスを用意しての迫力あるライブを展開しました。演奏力だってピカイチですし、完成度としては文句のつけようのないバンドだったにも関わらず廻りがほぼディオ等目当てのヘヴィメタ小僧だったのでかなり浮いていた感が強かったです。
しかし、このフェスでは
ロニーといい、
ポール・ショーティノといい、この
ルー・グラムといい、声量もあるけど濃いヴォーカリストが多かったですねえ。そんな中でもさすがルー・グラムはヘヴィメタヴォーカルにも全然見劣り(聞き劣り)のしない圧倒感さえ漂う存在感を出してました。
このアルバムにて
”(Waiting For A) Girl Like You”が大ヒットしてしまったため、次のアルバムでも2匹目のどじょうを狙った
”I Want to Know What Love Is”をシングルカットして、なおかつ思惑通り全米ナンバー1まで持ち上げてしまうんですから凄いとしか言いようがありません。但し、バラードバンドというレッテルは完全に貼られたままとなってしまいます。しかし、オープニングのように軽快なハードロックを演らせても一級品(これが本来でしょ)。
ミック・ジョーンズも良くツボを押さえたギター弾くんだなあ、。
無理矢理目立つような、あざといことはしませんが芸達者な軍団なのです。