サウンドも含めて別人だよ、こりゃ。
SOULMOTOR 「SOULMOTOR」
1999に出たという、このブログでは驚く程新しいこのアルバムをここで書くには理由があります。実際こういったヘヴィロックというかラウド系に近いような音は正直スラッシュ発生から含めてほぼ聴かない人間です。
メタリカから
アンスから
メガデスから
アリスから
リンキンから(あ、
レイジは聴いたか...)等等四六時中の煩さにはちょっとさすがについていけないし、難解なもの(プログレ)とかにも弱いので複雑な曲構成というのも結構敬遠してしまいがちです。
そんな中でもろにヘヴィ&ラウドなこの
SOULMOTORなんて最近のバンドを聴いたのか、と言えばそれは一重にこのバンドの中心(クレジットも一番先)である
Tommy McClendonその人のギターを聴きたいがためという理由だったんです。Why? いや、なぜかというとTommy McClendonこそ
UFOにてたった1枚のアルバムを結構衝撃的に残して去った
Atomic Tommy Mその人だったからです。覚えていますか?Atomic Tommy M。
そう、このUFOの写真で
フィル・モグの隣の
ポール・レイモンドの隣に居る若きギター・ヒーローがAtomic Tommy Mです。なぜ、こんな芸名でのクレジットだったのか未だに分かりません。当時同じ日系(ほんと?)としてOzzyのところで名前が売れた
Jake E Leeにあやかったのかどうかは分かりません。そのアルバム
「Misdemeanor」(改めて紹介しますね)は、マイケル脱退後に
ポール・チャップマンでもの足りずに多少ならずとも鬱憤のたまっていたハードロックなUFOファンを納得させるようなエキサイトなギターを弾いていました。この時代のハードロックなギタリストとしては前出のジェイクと以前ご紹介のトーメと並んでなかなかベースとなるR&Rなノリ+エキサイティングなフレーズを挟み只の速弾き野郎じゃあないってところで気に入ってた一人だったんです。
しかし、UFO脱退後の活動は全く知らず(アッシが把握してなかっただけか?)にいたのに風の噂でなんとこのSOULMOTORというバンドを
Tesla(あまり知らない)の残党とともにやっていると聞いて早速仕入れて聞いてみると、あらビックリのヘヴィロックだったワケです。
UFOと言えばリフを中心とした正統派中の正統派ハードロックバンドだったので正直その音やフレーズの変わりようには驚きしかありませんでしたが、これが彼の真の姿だったのでしょうか。但し、そのヘヴィ過ぎる音は別としてこのグルーヴ感は正直嫌いではありません。結構ブルージィな部分もありギター小僧にとってはなかなかにおいしいところが満載だったりします。しかも、バッキングではかなりファンキーなカッティングまで披露してくれちゃってます。(そして、結構肉付きまで良くなっちゃって(笑))
わりとあの時期の面々が過去の遺産を引きずって「まあだこんなこと演ってるの?」感が強いところがあるのに対して新たな展開を自ら切り開いているという前向きな姿勢も嬉しかったのかもしれません。しかし......今はまたどうしているのやら...。