なんか冷えてくるのだよ、このアルバムは。
Joy Division
「Unknown Pleasures」 >
John Lennonが殺された年に自ら命を絶った
Ian Curtisのせいではなく、彼等の作り出す音自体がなぜか非常に底冷えがするのは僕だけなのだろうか?。
Punkブーム時に大きく扱われた記憶は殆どなく、僕自身も
Costello大師匠に傾倒後にそのニュース性から聞くきっかけを得たのだけれど、Punkというよりはその重苦しいBeatに息が詰まった覚えがある。
Bauhausには確かにそのフロントマンである
Peter Murphyのカリスマ性もあってカッコイイという意見は分からないでもなかったけれど、この
Joy Divisionには疑問符だらけであった。まあ、どちらも暗いということでは同率だが、格好良さのまるでないインテリジェンスな暗さゆえ断然にJoy Divisionの暗さの方が深くそして始末に負えないと思う。なんせ、その前身の
Warsaw(ワルシャワ)というバンド名からして暗さ全開だ。そして、このJoy Divisionという名前に至ってはもう.....なんて言葉を身にまとうのだ、というもう暗澹たる思いである(知ってる人が多いと思うのであえて記さないが)。
(.......ミュージシャンに多い酒やクスリではなく首吊りという部分がIan Curtis=Joy Divisionのヘヴィさを分からせてくれる)
この音はもうきっぱりと好き嫌いが分かれてしまって、曲単位に好きとかいうレベルではないと思う。多くの人(僕自身も含む)には受け入れられない音だろうが、ハマる人はドップリとはまり込んでしまうタイプの音だろう。逆にそういう真ゴスファンからすれば、この後の
New Orderなんかはヌルく感じるのだろう。
それでもホントに何年かに一度、思い出したように
”Disorder”や
”Interzone”を聞きたくなるのはなぜだろう?(かといって、このアルバムを聞きっぱなしにしてからすぐに後悔してしまうのだけれど)。