なんと、14年ぶりのソロ・アルバムらしい
Lindsey Buckingham 「Under the Skin」
以前にも
Lindsey Buckinghamのソロは聴いてたので、久々に聴く新作がどんなものかと思い手にとってみた。
うーん、新鮮。もっとポップか逆にもっと渋いのかというこちらの勝手な思い込みを裏切るようなアコースティック(本当のアコギではないだろうな。ターナーかな?)でいながらも全く枯れていないサウンドはある意味新しささえ感じる音になっている。これは凄い。しかも、若かりしトンがってる頃からは想像もつかないある意味包み込まれる環境音楽的な居心地の良ささえある。
全面に散らばるあの声と今回のサウンドは今までのアルバム(結構好きだったが)のどれよりもしっくりくるし独特の世界観を作り上げてしまっている。でも、この世界は全く今までのLindsey Buckinghamの世界ではなくて真新しい世界。ギター以外の音も相当新しい。
これは老けて枯れたり丸くなったりということではなくて、常に創造性を求めるという上で非常に前向きな取り組みであって往年のスター・アーティストのある意味理想系的作品作りと言えるのではないだろうか。しかも、その全編で自分の楽器であるギターが常に中心になっているというところがまた感動ものだ。凄いフィンガー・ピッキングも披露されているし。
いやあ、そんなに期待してなかった盤なのに非常に喜ばしいというか大いなる誤算での収穫だった。もう、手放しで絶賛です、久々に。
特に
Fleetwood Macでの往年のヒットメーカー時代でLindsey Buckinghamのギターに感銘を受けた世代にぜひとも聴いて欲しい。
見た目もかなり良い老け方してる。