最高のギタリストだと思うがいかがか?。
Lindsey Buckingham 「Out of the Cradle」
昨年末の
「Under The Skin」以来、完璧にMustなギタリストとなっている
Lindsey Buckinghamだが、このアルバムは
Fleetwood Macを抜けてから(もちろん今は居ます)出したソロの最高傑作(「Under The Skin」が出るまでは)の誉れの高い作品ということで、とりあげてみた。
記憶している人も居るか居ないかちょこっとチャートに顔を出した
”Countdown”(プロモ内では、あの
Turnerがバリバリと映っている)くらいは覚えているかもしれない。一言でいってしまえば
”粋”なアルバムである。これは大人の男のRockだ。
ケルトというかラテンというかフォーキィというか非常に微妙だが難易度の高いアコースティックなインストから2曲目の
”Don't Look Down”に続くところなんかはもう単純にギターだけでも素晴らしい。しかも、今から20年前近くの録音ということもあり「Under The Skin」ほどギターは枯れていなくてクリアながらもRockな雰囲気がたっぷりとあるのだ。
元々、Fleetwood Mac加入以前の
Buckingham Nicks(コレ必聴)を聴いても、彼のアコースティック志向は分かるし、Fleetwood Macの一筋縄ではないPopな部分とフォーキィな部分は彼が担っていたわけだし、行き着く先はある程度は想像ついただろうが、このアルバムは予想を超えてギターの比重が高い良質なアルバムになっている。
”Countdown”のメロディにもあるように非常にねばりのある独特なTurnerの音色も、アコースティック(本当にどうやって弾いてるのやら.....)な部分もすごく緻密で完成度が高いというか、濃密な仕上がりになっている。
巷ではギタリストとしての評価ってほぼないと思うけれど(歌うたうしね)、イントロやバックに流れるギターをじっくりと聴きその音の世界に足を踏み入れると、このアルバムの素晴らしさが見えてくるはずだ。
「Under The Skin」ともどもじっくりと聴いてほしいアルバムである。こういう良質な音楽に包まれることは本当に喜ばしい。