Bernie Torme 「Turn Out the Lights」の続き。
(今はこんなに老けちゃったけれど)
見た目も良くってエキセントリックでいてそれなのにブルージィな部分を持ちその時代のトリッキーなテクひけらかしとは一線を画した渋カッコ良いギタリストだった
Bernie Tormeがなぜ、常にインディーズをうろうろするような存在にしかなり得なかったか?。それは良いバンドや良いパートナーに恵まれなかったことも確かにあるだろうが、結果的にはトーメ自身の選択した道であるし、少なからず自分自身を常に過大評価してしまっている部分もあると思う。
Gillanによってある意味世の中に認められ話題になったところで出したこのソロアルバムによって彼自身は自らのバンドやプロジェクトを創造するまでのアイデアはないと理解するべきだったのだ。ギターを弾くセンスだけはとびっきりだったのだから。
と思う程、この「Turn Out the Lights」には多少のギタープレイ以外には殆ど聞くべきものは詰まってない。しかも、その後も度々披露される変にキャッチーさを狙ったポップ寄りな曲なんかは聞いているのもツライくらいだ。これは本当にトーメのズレた部分だけれども彼のポップセンスは凄くチャチというか素人っぽいというか田舎くさいというか、全く良くない。それなのに、そのズレたポップセンスはほぼ常にどの作品にも作り続けるのだ。なぜか.........。
その後で
Ozzyに選抜されるも、そこにそのまま居たらOzzyにもTormeにも新しい変革があったかもしれないのに自らの道を突き進みに行ってしまって、フィル君などと組んだりどんどんどんどん盛り下がってしまったのは周知のとおり。まあ、他に強いリーダーが居る下で働くのは無理だし性に合わないというのも分かるが、このアルバムや
「Torme」なんかでも分かるように自分主体のプロダクトは絶対的にショボイものしか作る事が出来ないのだから、フラフラしててもいいからあるバンドのギタリストとしての地位を持ちつつ
Zakk Wyldeのごとく生きる道もあったかもしれない。
それでも、そのちょっとズレたポップセンスを持ちながらもあえていばらの道を行くギターセンスはピカイチのBernie Torme自身はとてもカッコイイ。