惜しいなあ.....
Ozzy Osbourne「The Ultimate Sin」
Jake E LeeのOzzyパートナー2作目にして最後のアルバムとなってしまった
「The Ultimate Sin」。
あの、2002年問題(笑)でリマスターされなかったので、今回の紙ジャケでも'97年リマスターとなっている。
このアルバムの印象はそれまでの3作に比べるとちょっと地味でイケてない感じを受ける。特に前作でジェイクに感じたキラびやかな可能性がそのアレンジと曲の詰めの甘さでかなり削がれてしまっている感覚は否めないのだ。いや、彼自身のギターは前作と同等なクオリティのプレイを発揮しているが、いかんせんバンドとしての曲を完成させる部分の足りなさでジェイクのプレイも70%OFFくらいに聴こえてしまうのだ。哀しいかな。
とはいいつつ、出た当時は前作同様に結構聴いてたので馴染み深いアルバムではあるのだけれど、それにしてもこのアルバムは惜しい惜しすぎるのだ。もっとキッチリとアルバム制作に時間と労力とアイデアを加えればもっと良いアルバムになったような気がしてならない。
後に2002年リマスターから外されたくらいオジー本人には満足いかないアルバムということだが、この時期の一番の悪の元凶も酒やクスリでまともに作品作りをこなさなかったオジー自身でもあるはず(まあ、そこも含めての気に入らなさだと思うけれど)。ジェイクが逃げ出すくらいなので、この時期のオジー周辺は相当良くない環境だったと思われる。
特にオジーの歌メロに関しては本当に詰め不足で適当な歌い方に情けなささえ感じてしまう。
”Thank God For The Bomb”なんてヒドイサビを聴かせてくれてしまう。その歌のヒドさに反比例してギターソロなんて非常にカッコイイのだから余計に情けないってもんだ。プロデューサー(不満の元凶らしい)ももう少しどうにか出来なかったのだろうか?。
”Never”なんかもイントロから非常にカッコイイはずなのに(とはいいつつこの中では結構良い)。
そして、さらに酷いのはアルバムジャケット。これはもうセンスのかけらもない。全く購買意欲をそそらないのだ(毎回買っています:笑)。
そんなこんなの状況で飛び出してしまったジェイクだが、もう1枚くらい新鮮味のあるアルバムをオジーと作って欲しかった。
しかし、SG Jrとは........。