Gary Mooreは好きじゃあないのに......?
Gary Moore 「Back on the Streets」
”Back on the Streets”、この曲はカッコイイ。
そう、この曲のカッコ良さはひとえにサビでこの人
Phil Lynottのバッキング・ボーカル(と言えるかどうか)が良い味を出しているから。
若さ故もあるだろうがイントロから弾きまくる
Gary Mooreのギターは
Thin Lizzyでの上品さはなりを潜めて全くもって品が無い。しかも、ワウワウを効かせたソロは非常に聴きづらくうるさくさえある。さらに、どこのどこで彼の歌を褒めたヤツがいるのかは不明だが、なぜか歌えるギタリストを以降自認してしまうようになるがその歌声ははっきり言ってあまり聴きたい類いの歌でも声でもない。好きなギタリストではないが、Thin Lizzyでの存在感とその実力はあると思うので出来ればギターだけにとどめておいてほしい人だ。例えば
Cozy Powellなんかでのプレイは本当にギタリストの領分でのナイスプレイが聴けるのだし(
”Killer”はかなり好きだし)。
ただ、そのギタープレイを的に置いてもPhil Lynottの歌をかぶせても、彼自身のセンスの悪さ(髪型といい服装といい全般的に本当に泣けるほどセンスがない)を最大限に聴かせてくれるのが
”Parisienne Walkways”(パリの散歩道)である。これはもう本当にいただけない。未だにこの曲だけはどこかで流れてきたら違うチャンネルを選択したくなってしまう。もう、このセンスはポール・モーリアだ。辛過ぎる。
途中からなぜかブルーズの道へ踏み込んでしまったGary Mooreだけれども、クロス・オーバー的なところに行った方が良かったんじゃあないか、と未だに僕なんかは思ってしまう。まあ、そんなに真剣じゃないけれど(笑)。(でも
Colosseum IIまでいくとちょっとウルサイか......)