本格的や。
Johnny Winter 「Raised on Blues」
Robert Johnsonに傾倒してからというもの、結構な数の戦前戦後ブルーズを聴くようになった。いや、ここ最近のことだけれどウイスキーを飲みながらブルーズを何もせずに聴くだけという時間はすごく貴重で浸れる時間でもある。但し、飲むのがバーボンではなくアイラ島製シングルモルトというのがミソ付けてるが(笑)。
と、酒の話ではなくてブルーズの話。そんなエレクトリックではないモノホンブルーズから、そこに傾倒した現代のミュージシャンのブルーズも少しずつ聴く機会を増やしているけれど、そんな中でも白眉なのが以前にも書いた
Peter Greenと、この
Johnny Winterである。Johnny Winterというと、すぐさま浮かぶのが自身のバンドで万年青年
Rick Derringerと演った
”Rock And Roll, Hoochie Koo”だが、彼のアルバムは僕自身そんなに聴いてもないし、ブルーズをこんなに沢山演ってたことさえ知らなかった。まあ、カントリーやブルーズを演ってたことは知っていたのだけれど....。
そんな無知な僕がこのタワーで見て、ブルーズナンバーがまとめて聴けると思って買ったブルーズ演奏をピックアップした作品がこのアルバムだった。
いやもうさすが。本物ですよ。彼の場合白人だが、アルビノということもあってどこか黒人に近いブルーズの魂を持っているのではないか?と思わせるホンモノのブルーズがある。彼のR&Rナンバーしか知らなかった僕(無知ね)にとってこいつは非常に驚きだった。ただ、よくよく調べてみるとそのデビューからしてかなり本格的ブルーズアルバムだったようなので、このアルバムを足がかりとして彼の作品を色々と聴いてみようと思ってる次第だ。
そんなJohnny Winterは、このジャケットにもあるように
Gibson Firebardがトレードマークの数少ないギタリストであるが、なんと今ではそのFirebard(わりと軽い方)を手で持ち上げられないほど衰弱してしまっているらしい。アルビノ(珍しくも兄弟揃ってだ)のためなのか分からないが、その体調が回復して再度プレイを聴ける日は果たしてくるのだろうか?.....。