REOスピードワゴン。80年代前半のバラードロック大家みたいな感じかな?。フォリナーもそうだけど、向こうの方がちょっとロックちっく。バンドとしての音の問題より、Voの声がフォリナーは結構ハスキー太い系なのに対して、あくまでこちらの声(ケビン氏)はキレイキレイ系。でも、音量自体は小さいけれど、かなりハードな音でバッキングにグイグイ目立ってくるのがゲイリー・リチラース君の一筋縄ではいかないところ。そうです、大きいのはクルンクルン頭と図体だけではありません。あくまでもエコービンビンのVoやコーラスは邪魔しませんが、バッキングはディストーションの効いたギターでなきゃヤダ!てな感じです。やはり、そこらへんが脱退の原因でしょうか(違うと思いますが)。しかも、ハードでシンプルなバックから一転して間奏のギターソロでは非常に良く練った感じのメロディアスな泣きのソロを聞かせます。本当に枠を外れないある意味予定調和的な盛り上がりのソロも含めてバッチリのバラードシングルの出来上がりです。そう、バラードを本当にシングルのバラードらしくチャートを登ることを目指して作られたような完成度がREOスピードワゴンのキレイな良さだったのではないでしょうか?。そういえばチャート常連のバラードバンドって今あんまり聞かないような気がするな。そう考えるとフォリナーとかREOスピードワゴンとかその時代に存在価値は非常に大きかったはずだ。間違いない。
「In Your Letter」「Keep On Loving You」「Take It In The Run」なんて曲をカーステレオ(多分テープでしょう)で聞かせたり、バックに流しながら愛をささやいてしまった人も絶対いるでしょう。